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遥かに仰ぎ、麗しの(美崎)

「親友の誓い」


*友情は寛容であり、友情は情け深い。また妬んでも限度を知っている。

*友情は昂ぶらない、誇らない。不作法をしても許せるレベルを知っている。自分だけの利益を求めない。

*いらだたない、お互い恨みを抱かない。裏切りを喜ばないで、信頼を尊ぶ。

*そしてすべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

*そのような友情こそを、我々は望みます。

*例えどのようなコトが起ころうとも、命ある限りお互いを、信頼しあうことを誓います。






美崎1

学内で最も一般の学生に近い。鳳華ジャーナルという学内新聞を運営する生徒。教師の評判は余り芳しくなく、不穏な噂が多いが学内での生徒同士での評判は良い。表向きでは無神経と評されることが多いが、実際のところでは思いやりがあり配慮に長けた行動、言動をしている。楽しいことが好きでイベントごとの中心に居ることが多く、ムードメーカーである。学院分校では極めて珍しい希望入学者。




本校√のみやびの時にこの子を最後の√にしようと言うのは予め決めていました。
と言うのも、本校組であれ分校組であれ双方に友人が多く、他5√においての役割が大きいので、ある意味「ミスかにしの」と呼べる。
名家、旧家、財閥、富豪にまつわる暗部、恥部、確執、葛藤、そういったものが多く見られる今作で最も一般的な「学園モノ」に近いシナリオ展開をしていく。



司が鳳華分校に新任し「汝、すべての希望を捨てよ」の正門に辿り着く前、本来であれば外出厳禁の学院において自由に外出(脱走)しているときに出会う。
学院内の購買では販売されないスナック菓子の密輸、密売。学院では珍しい外出願書の常連でもあり、それらと生来の人当たりの良さ、気さくさが手伝い、生活指導の教員の印象はよくないが司とはウマが合い、行動を共にする機会は冒頭の「親友の誓い」以降増え始める。
シュール1
シュール2
シュール3

ある日も自発的に持ち込んだ「ある物」を用いて仲間を集めてイベントにしていたりもする。




シュールF

空輸出来ない「危険物」を清閑な学園に持ち込んで中庭で開封したりwww




*ちなみにこの娘、このイベントのあとで世界ランキング(臭い部門)2位のホンオフェの持ち込みも考え始めていたw






シナリオのメインとなるラインは、司が美崎の深夜外出を見つけるところから進展を見せ始める。
「秘密の共有」「似通った境遇」が互いを理解しようと働き掛けて友好な関係はしだいに進展を早めていく。



美崎2


美崎4


美崎3



外出で行った大型アミューズメントパーク。

司の宿直にゲーム機を持ち込み夜遊び。

深夜に行く、秘密の買出し。




この買出しに使う「地下通路」は殿子√で出てきた廃棄された軍事基地の一部。この施設を「本校分校の垣根を越えてみんなで何かをしよう」というスローガンのもとで協力して解明しようとしていく。
*当初の思惑通り、美崎√はほぼオールスター。みやび、殿子、梓乃、栖香、邑那、そして脇キャラ(通販さんも)も参加。
増える二人の時間、それに反して進まなくなる作業(欲求に流されて早期切り上げ)、そして小さな思い違いから生まれてくる誤解とすれ違い。


最終に選んだ√なのでどうしても他√との比較が多くなってしまうが、他√では・・・特に本校組においては「最後の大詰め」でする事も中盤辺りで経験して、普通の恋人同士のような交流が他√よりも長いのも特徴的。

こうやって思い返すと6√全てに大きな見所、魅力がありました。
6キャラ6√。一つとして外れなしで発売当初に置いてはフルプライス分以上のモノが見出せるモノだと思いました。




そうなるとオススメ√は美崎か?となりそうなものですが、あえて毎回の形式を推すならば・・・







みやび 紹介

風祭 みやびで!!!

最初の印象はあまりよろしくない。声もどちらかというとキャンキャンと少々耳障りw
それでもそれを後半巻き返せるだけのモノがこの娘にはあります。というかリーダさんの存在も大きいですしねw

みやび√においては5つの大きなイベントが見所だと感じました。
1.ソフトボール大会(球技大会)
2.司の秘書への昇格
3.三嶋 鏡花の一件
4.リーダさんから明かされる一つの真相
5.リーダさんから明かされるもう一つの真相

栖香も良かったし、梓乃や殿子、美崎、邑那も無論、良作の条件をクリアするに足る仕上がりでしたよ?




〆は5項目にまとめた「遥かに仰ぎ、麗しの」

*本校、分校でライターさんが違います。本校は司が超絶イケメン。分校はシナリオ展開が重厚。
*三嶋 鏡花、通販さん、李 燕玲、上原 奏などの魅力的な面々の掘り下げはもう少しあってもよかったと思う。特に三嶋はフラグが明らかに立ってるようにしか見えないw
*かなり有名な声優(非18禁でも有名な人が)贅沢に使われているwしかもチョイ役を一人で複数こなす方が居ますwww
*栖香&美崎をカットすればコンシューマ機への移植も可能かも?と思えるほど一般向け(栖香&美崎はシナリオ上、Hシーンが必要不可欠に感じられる)。代替案として奏√、鏡花√の実装もありかも?
*リーダ√の追加パッチはまだですか?ヽ(;´Д`)ノ

遥かに仰ぎ、麗しの(邑那)

温室にはいつでも彼女が居た。


いつでも最上の紅茶で持て成してくれる上品な女性。

思慮深く、優しげで、その瞳は様々なものを見ているかのようだった。


彼女はワケ有りの学院生の多い学内においても重く、暗く、深い深い業の鎖に繋がれて、逃げ込んだガラスの砦に居ても尚、その鎖に翻弄されていたと言うのに。



邑那1

鳳華分校においては本校に置けないワケ有りの生徒の多い中、特に事情の深い部類の生徒「ゲスト」と分類される内の一人。性は世間体の為に変えてはいるが日本第2位の規模を誇る「蘆部」の直系の一人。単位は全て履修しているが「ゲスト」の特徴として「卒業出来ない(させられない)」内の一人。温室に自室も持ち、自身の蔵書も多く、先見の明に長けている。運動は苦手ではあるが知識的欲求、応用力に稀有なモノを持ち、蘆部の系列企業の副社長である李 燕玲(リー・イェンレイ)も面会日に欠かさず尋ねてくる。紅茶を好むが相手の好みにより珈琲を入れる場合もある。







この娘のシナリオは一言で言うなら「ドロドロの昼ドラ」この一言に尽きるかと思います。
そして洋画サスペンスばりの「逆転劇」も特徴的ですね。

あと、分校系ルートで言うと「仁礼 栖香」の時に出てきた鹿野上 渉(かのうえ わたる)も深く関わる。どうやら分校系のライターさんはシナリオの進行におけるキーマンを学外の人間に置く傾向があるようで、栖香√でのキーマンの立ち位置が異なってくるのがポイントだと思います。





邑那5

学内イベントである球技大会を境に司の興味、関心は温室に居を構える榛葉 邑那に向く。いつでも物腰柔らかく、思慮深いがミステリアスな彼女には謎の部分が多かった。
「多くの単位の履修を終えてるにも関わらず、卒院の話題がない」
「中間、期末考査を受けている形跡がない」
「教職員の誰も彼女の担任になってはいない」
「寮内で彼女を見かける事がない、誰も彼女の部屋を知らない」
「謎の多い交友関係が多い」など



それらを気にはしつつも温室でのひと時を過ごす中で少しずつ言葉を交わし、互いの認識を深めていく。
遂には邑那が学院に入って以来初の「外出申請日」に外出を同行する事となり、教員では最も親しい人物となることに至る。
同分校生である相沢から貰った大型アミューズメントパークのチケットで過ごした一日で、司の持っていた先入観と現実の差を感じる。普段の温室で見られる大人びて落ち着きのある仕草とはまた違った、普通の学院生のソレと大して違わないアトラクションに目まぐるしく翻弄されながらも楽しげにはしゃぐ彼女は司の心を強く捉え始めると同時に、司は彼女の「ゲスト」としての「アンタッチャブル」な部分にも興味を持ち始めていく。


しかし、彼女の抱えるモノを探ろうと踏み込む度、一歩進むたびにその暗く深い闇の底知れなさが明らかになるばかり。そんな折に栖香√でもキーマンであった鹿野上 渉(かのうえ わたる)から司への連絡から事態は急展開を迎える。




「彼女の元に面会日毎に訪れる李 燕玲(リー・イェンレイ)は蘆部の一族に置いて特別な存在である邑那を利用し何かを企てようとしている」



李 燕玲(リー・イェンレイ)は幼少期より隔離された特異な状況で育てられた邑那の元家庭教師であり、その時の名残で交流を続けており、その家庭教師の時分より「蘆部の一族に食い込む為の手段」として友人の体を利用している。そういった話だった。


蘆部一族との確執。李 燕玲(リー・イェンレイ)の思惑。鹿野上 渉(かのうえ わたる)という邑那の身を案ずる血の繋がらない家族。死病に伏して今尚、蘆部一族の絶対的権力者に象徴たる蘆部 源八郎。そして、今は亡き蘆部 茜という人物と名前。










邑那√で思ったのは、一つ一つのポイントがワンテンポ遅れてジワジワ来る感じですね。
そして「金持ちにしか分からない後暗い話」が多いこの作品においての「暗部」を大きく担っているのが邑那√の特徴だと思います。
あとは、邑那√には大きく驚かされる箇所が2~3箇所、他√では余り見られなかった「悪役」が明確になっている点も面白かったと思います。



声優さんの技量なのかライターさんの技量なのかは分かりませんが、榛葉 邑那というキャラクターは基本的に「嘘は言わないが本当の事を言ってるようには感じられない」「人と秘密の共有はするが自分のパーソナルな部分は明かしていない」という人間関係において最も「御し難く組み難く、汲み難い」という印象が付き纏う感じですね。
ただ一点。「明らかに嘘をついている」「本意ではないことを言わされている」という場面が・・・



邑那2

このシーン自体も結構、重く息苦しい感じでしたが、この場面の裏舞台を明かす時にワンテンポ遅れて本チャンのヘヴィブロウがきましたヽ(;´Д`)ノ



 
〆に


李 

李 燕玲(リー・イェンレイ)さん



通販さん

学院内談話室のTVを独占して通販番組のヘヴィユーザーである、通称「通販さん」


この2人が随所で重要な役割が当てられていますが、通販さんはもうちょい掘り下げて欲しかったなぁ。。。
ヴィジュアル面では地味に好みなんですよねw

遥かに仰ぎ、麗しの(梓乃√)

梓乃 2



   ―この人の手を離さない。
            僕の魂ごと話してしまう気がするから―
  




梓乃1

八乙女 梓乃
八乙女エンタープライズ、明治より続く大企業の一人娘。御両親、祖父母の意向により子供時代を「普通の子供用に育って欲しい」と言う願いから一般の学校で育つ。保護者の思惑をよそに入学先の学校で「常識を超える金持ち」であったことから異端視され、迫害、排斥といった一般的に言う「いじめの対象」であった。また、教育関係者もその事に同調していた為に「人間不信」による「対人恐怖症」を煩う。
恐怖症の例外となるのは幼少からの付き合いのある「鷹月 殿子」と家族のみ。学内で犬「ダンテ」を飼う。



冒頭のキャッピコピーを見たことのある方も居るかと思います。PS2で結構な高評価を得ていた「ICO」というゲームについていたキャッチコピーを使わせていただきました。実際のシナリオ上は、手が触れ合い始めた辺りから畳みに掛かっているので、キャッチコピーとしては不適切かな?とも思いましたが、結末に関する部分に大きな意味を持つのでこういうスタートにさせてもらいました。
あと、予断ですが冒頭にに使ったスクショは「school days」の学際のフォークダンスの写真の構図まんまだったのであえて採用してみましたwww












「君の犬なのかい?」




司が新任間もなく中庭で見かけた犬と遊ぶ少女を見かけたときに問いかけるも少女は怯えた様子で走り去ってしまう。
後日に交流を持ち始めた「鷹月 殿子」と行動を共にする「八乙女 梓乃」と知り、怯えたワケ「対人恐怖症」であることも知らされる。


梓乃は殿子が頼りで、殿子と過ごす時間だけが学院内の全てだった。彼女自身はそれで良いと思っていたし、「対人恐怖症」ともいずれは向き合わなくてはいけない、克服していかなくはいけない。でも、それは彼女にとっては「今」でも「明日」でもなく、「いつか」であれば良かった。そんな学院での新年度に赴任してきた新任教師「滝沢 司」は学院内でも人付き合いが自分と同じほど少ない殿子と親しくなっていた。
殿子自身も司に対して好意的であり、これまで2人だけの「秘密の場所」を教えたり、共に過ごしていた時間を司と過ごす時間に割いたりし始める。梓乃にはそれが不安だった。「自分から殿子を奪おうとする悪人」だと思えた。


梓乃は考えた。「なんとかしてあの悪人から殿子を守らなくては。2人の時間を取り戻さなくては」と。梓乃は司への苛め、悪戯とも取れる嫌がらせをして司を学院から自発的に退職するように画策した。しかしながら、元々要領のいい方ではなかった梓乃は空回りし、失敗し、その度に事故や怪我に見舞われそうになる。司を貶めようとした行動だったため、司がいち早く発見し大事には至らなかったが梓乃の計画が失敗するたびに殿子と司、司を取り巻く学内の評価が高まっていった。司の評価が高まるにつれて梓乃の焦りも増し、梓乃は更なる計画を練り始める。





「滝沢司に猥褻教師の汚名を着せて学内追放、社会的抹殺をして恒久的安全を!」



司と秘密裏に相談がある旨を伝え、呼び出した先で自身の衣服を乱して助けを呼び汚名を着せる。といったモノだった。ただ、誤算であったのは以前の計画の失敗から司の評判は上がり、何かに付けて誰かしらが司と一緒に行動する機会が増えてきていた。そんな折に司が受け持つクラスの有志を中心とした本校組、分校組の交流の多いメンバーでの合同レクリエーションの話が舞い込む。無論、司と交流の多かった殿子も参加し、殿子と仲の良い梓乃にもその話が舞い込んできていた。



「滝沢司と行動する機会が増えれば、チャンスに繋がるかも知れない」





梓乃 7

海水浴、肝試し、キャンプ。この時、彼女は「怒りと憎しみ」で行動していた。
殿子は一緒に居るが、「対人恐怖症」の対象である大勢の学院生との行動、交流。この時はまだ彼女自身が有り得ない矛盾を含んだ行動をしていることに気付いていなかった。




「対人恐怖症」の自分の小さな世界。殿子と自分だけの時間を守るために多くの人の居る「本来目指すべき場所」に飛び込んで行ってた事に。







「人を呪わば穴二つ」なんて言葉があるように、司を冤罪で追放しようとする梓乃自身が再び事件に見舞われる。司自身、教員であり引率する大人と言う立場で当然の事をしている意識はあったが、司自身の献身的な梓乃への接し方、梓乃自身が事件の被害者になり掛けたことから司自身の人となりを認め、その献身的な思いやりに感謝を感じるようになる。



梓乃 6

少しずつ梓乃は変わり始める。症状の緩和。人間関係の好転。新しく芽生える想い。願望。







梓乃 8

あの日、海で初めてやったビーチバレー。

勝つことは出来なかった。最後まで体力も持たなかった。それでもあの人との1プレーのあとの不意打ちの「ハイタッチ」

自分にも「あの人の手」を握ることが出来るだろうか?





梓乃 2



どれほど想っていても、思うように動かない身体。「対人恐怖症」。

自身はもう司を恐れていない。触れ合いたいと願い、思いを募らせるばかりなのに、手袋を挟んでその手を取ることが精一杯な我が身を忌まわしく思う日々。



最後の山場。物語の佳境で遂に・・・。




梓乃 3

「梓乃(司さん)が掴んでいるのは僕の手じゃない!梓乃(司さん)自身の人生なんだ(ですよ)!」

梓乃 4








そして訪れる大団円。




梓乃 5





・・・といった梓乃√でした。

まず、この√で特筆すべきは梓乃の立ち位置。
この物語のヒロインは「家庭との間に確執がある生徒」か「自身に大きな問題がある生徒」に二分され、梓乃は後者に当たる。また、家庭環境はこれまでプレイ済みの4キャラ中では最も良好であり、祖父や祖母は大企業の経営者ではるが一般的な孫と祖父母の関係に近く、かなり人物的に温和で明るい人柄。つまりは「本人の問題」さえ解消することができればハッピーエンドまで一直線である事が特徴的ではある。

学院の保護者面談日に梓乃の様子が明るくなり、周りの学友との交流が増えてることに目聡く気付き、歓喜し、惜しみない感謝を表現している行はなかなかにしんせんであったw
特に両親が人間失格気味な殿子√の後だと尚更w

「滝沢先生といったね?お礼は家か車でいいだろうか?それとも八乙女の然るべき地位の方が良いだろうか?」

とかねwww



あとは、なんとなーくいけ好かない人物がいるんだけどね。そのキャラ自身はこれまでの3√でテキスト的に100文字程度の台詞しかなかったので、普通にフェードアウトしていってたんだけど、このシナリオではメシウマ展開があるのでそこら辺が良い感じ☆



個人的に「対人恐怖症」の人との交流があった時期があります。それだけにこのシナリオにはかなり興味がありました。そして、それなりに満足しました。
自分としては新任教師と問題を抱えた「対人恐怖症」の生徒との「秘密の文通」で交流を深めるような話をイメージしていました。
結局のところ、こういった症例の人が好転するケースは「本人が触れ合いに対して欲求を感じる」というのが王道だというところは共感しています。「対人恐怖症」に対して「矛盾」という形で物語を進めていくというのは面白かったと思います。
また、殿子を挟むことで殿子の救済・・・というか殿子自身が明るくなることもこのシナリオの魅力だと思います。
√入りしなかった時に救えなくなる娘が出てしまう。問題を抱えたままフェードアウトしていくパターンは個人的に好きではないので。。。



最後に。



「海辺のハイタッチ」と「学院祭のフォークダンス」のCGはとても好きです。


遥かに仰ぎ、麗しの(殿子)

       ――檻の中の少女と少女の檻――



あえてサブタイを付けさせて貰うならば、個人的にはこんな感じだろうかと思います。




殿子1

鷹月 殿子
1000年と言う永きに渡り続く家柄の一人娘。親子間の交流は厳格や冷めている、そういう表現を超え「御家を残すための道具」として育成する方針で育てられてきた。「家族」や「愛情」そういったものへの欲求、興味が強いが自身と価値観の共通点が見られない者に対しては興味が働かない。学力自体は比較的高く、多方面で非凡な一面を見せるが授業は欠席が多い。帽子が好き。




殿子は「名家鷹月」を継ぐ意思がなく、両親は想い改めるまで「鳳華分校」のシステムを使って体良く世間と「隔離」させている。卒業するとなると両親が強引な手段に出る事を危惧し、鳳華の単位制を逆手に「単位調整」のためにサボっている。

そんな中、「学院内で一番景色の良い場所」で司と知り合い、共感し、交流を深めようとしていく。また司も実の両親との間に人格形成期におけるトラウマがあり、殿子と「友人」という関係でスタートする。

物語が大きく動くのは、学院内の写生大会で「司の趣味」と「殿子の知る特殊な場所」がお互いの知るところとなった時から。



秘密基地

元々、学院の経営をしている「風祭家」は軍需産業へのシェア拡大を視野に入れ、資金やノウハウを提供した時期があり、その時の施設の一つの跡地が現鳳華分校となっていて、その時の倉庫の一つで「補完されていた飛行機の部品」を発見する。

子供時代、鬱屈して育った司は「自由」を求めて「空飛ぶもの」が好きであったため(趣味は空飛ぶモノを作って飛ばす)、パーツ単位になった戦闘機に異様な情熱を見せ、ソレを組み立て始める。殿子もまた、そんな司が一人で作業を続けることが危なっかしく思えると同時に共に過ごす時間を得たいと言う思いから、二人で学院に秘密で飛行機作りを手伝うようになる。

いつしか二人の関係は「友人」から変化を見せる。「親に愛されないで育った殿子」と「親に裏切られた司」。




「司のような人が私の「お父さん」だったらどれほど幸せだっただろうか・・・」

「殿子のような子には「ちゃんとした親」が必要なんだ。僕の両親のように「裏切る親」ではない、「ちゃんとした親」が。僕が「滝沢」の人達のように殿子の為に出来ることを」




学院内でも人付き合いの少なかった殿子が親しくする先生。その噂は広まり、殿子自身の生活も少しずつ変わり、クラス内での交流も徐々に増え始めた頃、クラスメイトが発端となり学院内にあるビーチにみんな(引率の教員必須)で行こう!となり、生徒に馴染みがあり人当たりの良い司が引率に呼ばれる。


殿子 海

海で泳げない司が溺れてしまい、一時的に意識を失った司を介抱した殿子。
元より「愛情がどのようなものかも知らずに育った殿子」。司への想いが「親子愛」だと思い込んではいるが、果たしてそれは本当に「親子愛」なのか?そういうものの芽生えるキッカケとなった。




秘密の飛行機作り、共に過ごす食事の時、飛行機作りに必要な買出しの外出、それらを経る内に芽生えたモノは成長していく。そしてその成長が胸の内を占めていく。




殿子5


二人きり。飛行機作りの為の資料探しの基地内探索。そこで思いは漏れ出す。

しかし、殿子は一線を踏み出せなかった。

もし、鷹月の家が司のことを知ってしまったら?

この人の未来は閉ざされしまう。いや、閉ざされてしまうだけならまだしも、最悪の事態にすらなりかねない。鷹月とはそういう家なのだ。



好きだからこそ、傍に居てはいけない。




好きだからこそ、想いを伝えてはいけない。




彼を守る為に。

































殿子4

まぁ、今作の主人公である滝沢 司は本当にスゴイやつだと思うよ。

イケメン補正なし。学歴は並。学力は歴史のみ。運動は好きだが特別なレベルではない。年収は低いしねw


でも一点。ただ一点。



「絶対に諦めない。絶対に誰も見捨てない。」



本当に人間性が魅力的な人物だと思う。3√目で一番思ったことは、「この彼」を以って「1√に一人を幸せにしている」ということが過小評価にすら思えるほど魅力的。
実際、ヒロイン以外にもヒロインと関わりの強い人も須らく影響を受けて、良い方向へ向かっている。
だからこそ3√続けて泣けたヽ(;´Д`)ノ






殿子2

殿子3

だからこそ、最後には素敵な結末が待っていると言えます。













なんつーか、「かにしの」って水準高過ぎない?^^;
6ヒロインも居たら地雷ヒロインというか地雷√あるんだろうなってのが個人的にある先入観なんだよね。←ライターさんに失礼
今のとこ3キャラ。半分まで来たけど、ここまで外れなし!こんなの戯画さんのショコラ以来だと思う。。。



今回はちょっと厨2風でした。ヾ(ゝω・)> 

遥かに仰ぎし、麗しの(栖香√)

読んでくれてる方を数えるときは、きっとまだ片手で数えられる程度!

気になるんならカウンターつけなよッ!Σ(゚д゚;)

そんなツッコミをお待ちしています。ヾ(ゝω・)> 



「遥かに仰ぎし、麗しの」通称「かにしの」であってるのかな?w




書き方を少し変えて、ナンバリングから√別を試験的にやってみようかと思います。



初回は「あの迷言」を生み出した、仁礼 栖香√。項目分けしない雑記扱いで書いてしまいましたが、昨日から始めています。


タイトル

このゲームは主人公「滝沢 司」が新任教師として、何の因果か超お嬢様学園である「鳳華女学院分校」にやってくるところから始まる。
生徒総数53名。教員数も少なく、全寮制でメイドが闊歩し、男性教職員も学院生達と同じ寮で生活する物語。
寮は2棟。鳳華の本校からやってきている本校組&最初から分校に入学している分校組。最初に入寮するときに初年度だけは選択させて貰えると言う配慮から、好きなほうに入寮出来るわけですが・・・。まぁぶっちゃけて言うと、入寮した側の生徒さんと仲良くなれますよ。というだけの話。
ちなみに本校生と分校生では制服のデザインが違います。




栖香 紹介用

仁礼 栖香
仁礼家という古い名家の生まれ。規律正しい生活、性格。いわゆる分かりやすい委員長キャラ(鳳華には学級委員長制度がない)分校生で分校寮のリーダー的な位置づけ。教職員の頼みごと等を断りきれず損な役回りになることが多い。
料理:お嬢様らしく未経験。教わればちゃんとした物を作れる。


ニレ スミカ で変換してもオレのPCでは変換されなかったので登録までしちゃいましたw

・・・で、この栖香ちゃん。ニコ動にもUPされてる「迷言」キャラだったりします。そこら辺はね、別の記事で書いたので割愛させてもらいますが、頭が緩いからの妄言ではないっ!
ということだけは追記。



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Σ(・ω・ノ)ノ!?





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聞き違いじゃなかったカー。。。ヽ(;´Д`)ノ


コレだけ見るとやっぱり少し残念系ですけどね。。。


良家の子女として生まれて、衰退する御家の為に一人娘として良縁を以って嫁ぐことを心得てしまっているが故の・・・、恋仲相手への配慮なんです。(´;ω;`)

この子、自体が転校して鳳華分校へ来ているんだけど、転校への経緯も結構ヘヴィだったりするわけで、そんな中でも真冬の針葉樹のように孤独にも耐え、周りの冷たい態度にも耐え、両親でさえも味方されることなく全寮制の人里離れた学院に連れて来られ、それでも自分の在り方を貫き通そうとする中で、これまでには居なかった理解者(主人公)と恋仲になりながらも、やはり良家のお嬢様であり「結婚するまでは清いままで」と言う思い。そして「好きな人、想ってくれる人の愛情にも応えたい」そういう相反する二つへの妥協案として・・・。





妥協案として・・・・。




・・・にしてはやはりちょっと、飛んでるかw




栖香ちゃんも図書館でなんとか上手い方法はないものか?と探し物をしてるときに発見した「ポルノ小説」で学んだことをそのまま言ってるんだけどね。


なるほど。戦犯はその図書館に「ポルノ小説」を仕込んだ人物かwww



でも、掻い摘んで結果だけ言っとくと、衰退続く良家の子女としての使命。

良家の娘ではなく、一人の女性として優しく接してくれた男性への想い。

双方のせめぎ合いに悩む、ありがちといってはあんまりだけどイイ話でした。









特筆すべきは・・・。



ある日、外国の資産家が御見合いを申し込んでくる。その申し出を受けることで「御家」を守ることが出来る。そういうウルトラCが降って沸いてきます。

「仁礼 栖香」という女性としての想いを遂げて

「仁礼家の娘」として使命感に動かされた後のシーン





「仁礼家の為にこの縁談をお受けします」




その後に少し口上を挟むワケで。

「他の人の妻になる。でも貴方だけをお慕いし続けます。相手の方に身体を許すことは決していたしません。もし、相手の方が運よくそれで御愛想を尽かして下さるような事があれば・・・」

栖香の決意



「私を好きにしてください。」


具体的に「どのように」と言わないこの言葉に決意・・・というか覚悟を感じました。


自分と家の都合で愛する人を袖にし裏切った。そのことへの贖罪の覚悟として「妻」や「奴隷」、「都合のいい女」ではなく「好きにして下さい」そう申し出るこの娘が選んだ事はとても重いモノだと思いました。


正直、ちょっと泣いた。



この娘はいつも何かに挟まれ、悩み、自分の意思のようなものを蔑ろにされてきていて、一番大事な事を選択する時に最も辛い選択を選んでいる。


そんな話でした。


ちなみに余談になりそうですが・・・。この前に発売されている「ゆのはな」とこのしばらく後に発売されている「てとてトライオン」はコンシューマ機に移植されています。「かにしの」の評価も高く、名作は間違いないのですが・・・。
恐らくは今作がコンシューマ機にならないのは、この娘の「尻穴奴隷」発言の為ではないかとw




すみか
プロフィール

D@ruma

Author:D@ruma
達磨のだるだるブログへお越しいただきありがとうございます。

「達磨の」と謳ってはいますが表記上は「D@ruma」でお願いします。
パッとしないブログではありますが、時々でも訪問いただければ嬉しいです。


気が向いたら「拍手」などお願いします。

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