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遥かに仰ぎ、麗しの(邑那)

温室にはいつでも彼女が居た。


いつでも最上の紅茶で持て成してくれる上品な女性。

思慮深く、優しげで、その瞳は様々なものを見ているかのようだった。


彼女はワケ有りの学院生の多い学内においても重く、暗く、深い深い業の鎖に繋がれて、逃げ込んだガラスの砦に居ても尚、その鎖に翻弄されていたと言うのに。



邑那1

鳳華分校においては本校に置けないワケ有りの生徒の多い中、特に事情の深い部類の生徒「ゲスト」と分類される内の一人。性は世間体の為に変えてはいるが日本第2位の規模を誇る「蘆部」の直系の一人。単位は全て履修しているが「ゲスト」の特徴として「卒業出来ない(させられない)」内の一人。温室に自室も持ち、自身の蔵書も多く、先見の明に長けている。運動は苦手ではあるが知識的欲求、応用力に稀有なモノを持ち、蘆部の系列企業の副社長である李 燕玲(リー・イェンレイ)も面会日に欠かさず尋ねてくる。紅茶を好むが相手の好みにより珈琲を入れる場合もある。







この娘のシナリオは一言で言うなら「ドロドロの昼ドラ」この一言に尽きるかと思います。
そして洋画サスペンスばりの「逆転劇」も特徴的ですね。

あと、分校系ルートで言うと「仁礼 栖香」の時に出てきた鹿野上 渉(かのうえ わたる)も深く関わる。どうやら分校系のライターさんはシナリオの進行におけるキーマンを学外の人間に置く傾向があるようで、栖香√でのキーマンの立ち位置が異なってくるのがポイントだと思います。





邑那5

学内イベントである球技大会を境に司の興味、関心は温室に居を構える榛葉 邑那に向く。いつでも物腰柔らかく、思慮深いがミステリアスな彼女には謎の部分が多かった。
「多くの単位の履修を終えてるにも関わらず、卒院の話題がない」
「中間、期末考査を受けている形跡がない」
「教職員の誰も彼女の担任になってはいない」
「寮内で彼女を見かける事がない、誰も彼女の部屋を知らない」
「謎の多い交友関係が多い」など



それらを気にはしつつも温室でのひと時を過ごす中で少しずつ言葉を交わし、互いの認識を深めていく。
遂には邑那が学院に入って以来初の「外出申請日」に外出を同行する事となり、教員では最も親しい人物となることに至る。
同分校生である相沢から貰った大型アミューズメントパークのチケットで過ごした一日で、司の持っていた先入観と現実の差を感じる。普段の温室で見られる大人びて落ち着きのある仕草とはまた違った、普通の学院生のソレと大して違わないアトラクションに目まぐるしく翻弄されながらも楽しげにはしゃぐ彼女は司の心を強く捉え始めると同時に、司は彼女の「ゲスト」としての「アンタッチャブル」な部分にも興味を持ち始めていく。


しかし、彼女の抱えるモノを探ろうと踏み込む度、一歩進むたびにその暗く深い闇の底知れなさが明らかになるばかり。そんな折に栖香√でもキーマンであった鹿野上 渉(かのうえ わたる)から司への連絡から事態は急展開を迎える。




「彼女の元に面会日毎に訪れる李 燕玲(リー・イェンレイ)は蘆部の一族に置いて特別な存在である邑那を利用し何かを企てようとしている」



李 燕玲(リー・イェンレイ)は幼少期より隔離された特異な状況で育てられた邑那の元家庭教師であり、その時の名残で交流を続けており、その家庭教師の時分より「蘆部の一族に食い込む為の手段」として友人の体を利用している。そういった話だった。


蘆部一族との確執。李 燕玲(リー・イェンレイ)の思惑。鹿野上 渉(かのうえ わたる)という邑那の身を案ずる血の繋がらない家族。死病に伏して今尚、蘆部一族の絶対的権力者に象徴たる蘆部 源八郎。そして、今は亡き蘆部 茜という人物と名前。










邑那√で思ったのは、一つ一つのポイントがワンテンポ遅れてジワジワ来る感じですね。
そして「金持ちにしか分からない後暗い話」が多いこの作品においての「暗部」を大きく担っているのが邑那√の特徴だと思います。
あとは、邑那√には大きく驚かされる箇所が2~3箇所、他√では余り見られなかった「悪役」が明確になっている点も面白かったと思います。



声優さんの技量なのかライターさんの技量なのかは分かりませんが、榛葉 邑那というキャラクターは基本的に「嘘は言わないが本当の事を言ってるようには感じられない」「人と秘密の共有はするが自分のパーソナルな部分は明かしていない」という人間関係において最も「御し難く組み難く、汲み難い」という印象が付き纏う感じですね。
ただ一点。「明らかに嘘をついている」「本意ではないことを言わされている」という場面が・・・



邑那2

このシーン自体も結構、重く息苦しい感じでしたが、この場面の裏舞台を明かす時にワンテンポ遅れて本チャンのヘヴィブロウがきましたヽ(;´Д`)ノ



 
〆に


李 

李 燕玲(リー・イェンレイ)さん



通販さん

学院内談話室のTVを独占して通販番組のヘヴィユーザーである、通称「通販さん」


この2人が随所で重要な役割が当てられていますが、通販さんはもうちょい掘り下げて欲しかったなぁ。。。
ヴィジュアル面では地味に好みなんですよねw

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