達磨のだるだるブログ　「ゼロの使い魔」ってヤマグチ氏の作品なんですね。

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「ゼロの使い魔」ってヤマグチ氏の作品なんですね。

なるほど。道理で「続編はもう・・・」なんて話が出るんですね。
「グリーングリーン」シリーズ以外のヤマグチ氏の作品を知りませんが、興味はあるんで「そらうた」と「ゆきうた」は買って見ました。後日プレイしようと思います。
先日、ブックオフに行ったら１００円で買えるんですね。「ゼロの使い魔」。興味はあったんで１～３まで買ってみました。

さて、「グリーングリーン３」ですが、世間の評価で気になることがあったんでその辺から。

「主人公がヘタレ」という評価を時折見かけます。これは”周りに流されなかった人”、”自分というものをしっかり持っていた人”はそう思うのかも知れません。
俺は結構、共感しました。
ソツなく日々を過ごしていても、特にこれといった夢がない。大学・・・も今からでは願書も間に合わないし両親の理解も必要。そんな人間の”卒業”。確かに追い込まれていくし周りがどんどん先に進路を決めていく。努力しようにも努力の仕方が分からない。どうすれば良いのか分からない。どうするのが正解なのかも分からない。

でも、”卒業の日”は迫ってくる。待っていてはくれない。

そう。バカばっかりだから”寮”もふとした弾みで爆発炎上します。
でも、良いバカしか居ないから楽しいのです。まぁ、遠い過去”女子試験編入”の時にこの３バカが若葉にしたイタズラを俺は許さないけど。

イベントも凄かったですね。
盛り沢山ってことはないんですけど、内容が結構どれも面白くてシリーズモノの最終章ってことで盛り上げるに十分な役者は多い。１のヒロインは３人ほど、それぞれの事情で鐘ノ音にはいないし出演出来ない。それに加えてもう一人は遠方の実家住まいになっちゃったし。それでも２のヒロインの内４人は出演することができますからね。+アリサで大分・・・。

シリーズの一応のラストでもある今作、それぞれの関係や性格、立ち位置を大きく変えたり影響を与え合ったり。シリーズで最もヒロインへの変化を求めては居ますね。

特に双葉。
”普通のポテトサラダ”を作れるようになったのは大きな進歩です。

終わってみるとまとまりがあって、シリーズ１～３を通して１つの物語のようにも捕えることも出来るのが評価の難しいところです。

「グリーングリーン３」単独での評価、感想となると正直そんなに良作にはならないと思います。
あくまで、２や１の下地があってこそ。そういう作品です。

普段、不真面目でバカで問題ばっか起こすやつの”本気”ってのは”普段”があってこそなんですよね。いわゆる「不良がちょっと良いことすると過大評価される」のアレですね。

だからといって、新キャラがダメってことじゃないんですよね。そこら辺はライターであるヤマグチ氏のポテンシャルの高さですね。

”線香花火”にこういう表現が出来る人だったんですね。ヤマグチ氏。
マイマイ（美杉　舞）は声もそうなんですけど、この原画家さんとの相性が好かったんでしょうね。凄くよかったです。
印象的には１の千種先生の方向性が近いんでしょうけど、だいぶ雰囲気が違います。
しかし、なんでヒロインの私服（冬）で”ライダース（ダブルorシングル）”ってあんまり見かけないんでしょうね？革ジャン女子ってもっと需要ありそうなんですけど。

総合的に面白かったし感動もした。登場キャラもみんな魅力的だと思えました。
欠点らしいところがあるとすれば、５ヒロインで天神姉妹、マイマイ、ちとせ＆双葉で祐介の進路が分かれますが、ちとせと双葉以外の祐介の進路には不満があります。
それでも、ちとせ＆双葉のＥＤが頭一つ抜けているだけで、他３√のラストも悪くはないですよ。

現状、１～３まで（+ＦＤであるダイナティック）買っても６０００円前後で収まることを考えると、コスパは悪くはないと思います。ただ、６４Ｂｉｔで起動できないのは・・・。

あ。そうそう。双葉が好きな人はやるべきかと思います。エロシーン多いですし、成長著しいヒロインとしてみればかなりのレアヒロインなので。

ちょっとグダってしまいました。
どうしても自分に影響を与えた度合いが大きいと伝えたいことが上手く言葉にならない気がします。
最後に。ヤマグチ氏は未完成ながらも「ゼロの使い魔」を遺してくれました。良作以上の単発作品も複数遺してくれました。
その中でも「グリーングリーン」は特に一際、素晴らしい遺産だったんじゃないかと思います。

ではまた他のゲームで。

おまけ。