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「愛している」という言葉の在処。

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そういうものを考えさせてくれる感じがしました。
個人的にこの「カヤ√」でしねまが薦めた映画「PS.アイラブユー」は食指が働かない映画だったんですよね。というのも、「もしも明日が晴れならば」のような奇跡も、遺された者達の新しい未来も特にないようなの印象。
若くして先立った夫が自身の死を予見して遺されるであろう妻への手紙を仕掛けと共にしたためたというこの作品。それがカヤ√で大きな意味を持ったこともあって、機会があれば見てみようと思いました。

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翔太とカヤは幼馴染に辺り、子供の頃に翔太宅の隣に越してきたことがキッカケで、カヤの親と翔太の親が仕事での付き合いがあったりということもあって一緒に行動したり、家族ぐるみの交流が多かった。
そういったことや生来の性格的な部分もあってか、2人の興味は同じモノに向く傾向が多く、バイクやスキューバで競い合う間柄であったり相棒同士であったりと自然と好ましい関係を形成していた。

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それでもレトロバイクやレトロテクノロジが好きな翔太の好みとカヤの好みは違ってたりもします。
てゆーか、今作の25世紀の世界では電動バイクではなく「エタノール燃焼エンジン」なるものが一般的の模様。
これがなかなか浪漫のある未来だと思えます。なんせ電動式はマフラー・・・排気系がなくなってしまって面白くないwもっというと翔太のバイクはレトロなシステムのエンジン「ロータリー式」ってのがまたw現状の日本でマツダの車両に一部搭載されているロータリーエンジンですが、こいつがなかなか曲者で夢が溢れるシステムだと想います。ある意味、2stエンジンよりも夢のあるエンジン・・・まぁそういう個人的な浪漫とかはこの辺にしときます。

レトロと実用派と多少違いはあれど、バイクではツーリング仲間でライバル。スキューバではバディ。プライベートでは友達。そんな関係も学園祭を機会に大きな転機が訪れます。

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趣味があって仲間であって幼馴染で・・・。そういう関係から恋愛を間においた男女間の気持ちが生まれたことで「これまで」のように振舞えなくなったカヤはしねまに相談するようになる。
人の気持ちを理解しようと努めてくれて、蓄積した大量の経験と本来の機能からしねまはある映画をカヤに薦める。それがカヤ√における最大の山鳩なって行きます。


ある程度、結果だけ先に出してしまうと・・・。
しねまの前所有者であった「店長さん」は自分の次にしねまの所有者になる者(達)に最低限望んでいたモノがある。
第4世代に過剰な機能を搭載しているしねまをメンテ出来る環境と技術。
しねまを家族として思いやり理解しようと努める人間性。

本当はもう一つあるのだけれど、それはカヤ√には特に関係ないので省きます。

しねまを「家族」として考える所有者の判別方法として「しねまに恋愛の相談をする」という鍵が最初から設けられていて、それによりしねまは強制的にフリーズ状態になる。そういう「前所有者からのテスト」のような状態になる。

しねまの強制フリーズを解除するためには、フリーズの原因を「高い技術力」か「しねまへの思いやりの行動力」で解消してあげることが絶対条件で、それをカヤは自身の質問が招いた事に責任を感じてしまう。

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そして、以前しねまのライブラリにタイトルだけが登録されていた映画の本体をサルベージしたときと同じ場所に「問題の映画」を探しに行こうとする。

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台風が近づく中でのサルベージ。勇み足で単独潜行しようとしたところに翔太はカヤの行動を読んで合流し、これまで一緒に潜って来た中で培ってきた「相棒」というものについて説き、互いにあったわだかまるモノを埋めて、改めてサルベージにトライする。

2人の状況判断は差し迫る状況の中でも冷静で、信頼感も経験も確かなモノであったけれど、それでも事故は起こってしまう。

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過去、スキューバを始めて日の浅かった頃に起こった事故とよく似た状況。
自分の手から大切なモノが零れ落ちそうになる瞬間。幼い時に間違えた判断を再びカヤは迫られる。
「しねまに必要なデータ」それは勿論のことだったけれど、今回はソレに加えて「翔太の命」の掛かった危機的な状況で・・・。



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まぁこんな感じでした。
教科書通りな幼馴染って感じでもあり、主人公と競い合える関係って意味でも安定感あったんじゃないでしょうか。
ちなみにカヤ√の「PS.アイラブユー」ですが、コレに関する考察っていうんですかね?恐らくは「木漏れ陽のノスタルジーカ」のシナリオライターさんの観想なんだと思いますが、それがまた素敵な感じだったことがカヤ√の魅力を引き立てていますね。

「P.S.」・・・つまり「追伸」というのは何か(主題、主文)の後にくる言葉です。そこに「愛している」と言う言葉がきているということを考える。
多くの「愛している」は前文や前置きとして使うことが多いし、そういう使い方が容易いのだと感じました。

「愛している」だから結婚する。
「愛している」だから贈り物をする。そういうのがよくある「愛している」だと思いました。

じゃあ逆に後にくる「愛している」は?

「結果」としての「愛している」という描き方をしていたと思いますが、個人的には凡そ「愛している」という言葉に似つかわしくない事柄を挟んだ上で「それでも愛している」という場合が多いと思います。

クチ喧嘩もした。それでも「愛している」・・・みたいなね。

結果としての「愛している」ってのは、このカヤ√でそれなりに感じることができたんで、そういう意味で「御約束」は「御約束」なんだけど、新しく残るモノもあったと思います。

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