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何かを得るには、相応の代価が必要になる。
少し前の超有名漫画（アニメ）でもテーマとして扱われていた文句ですね。
「全は一、一は全」のアレです。
このゲームも”恋愛”の様々な形を通して、その辺の「得るものの代価」を描いています。けれど、世の中には往々にして「得たモノ」と「支払った代価」が釣り合っていない場合があったりします。
いつだって、誰にだって、”心を欠いてしまった人”の最善を考え続けてきていた巴も自分たちに近しい人の事を考えるようになる。
それでもそういう部分を表に出さない巴を汲んだアイネが勝手に独断で行動し始める。
赤点ピンチなポンコツ天使の為の勉強会を企画し、巴と百合の間を取り持とうとする。
テストまでのわずかな期間の勉強会。”同学年のクラスメート”と妹に方便を使って参加してくれていた百合だったが妹に”別学年しか居ない桐小島宅勉強会”だとバレ、あからさまに嫌悪感を見せる。百合も妹を優先するように、その後の勉強会の参加を断念する。
これまでの生活に何があったのか？巴も百合も”自身の幸せ”に対して否定的な２人。
”自分よりも妹を優先する百合”と”幸せを拒絶している巴”。形としては良く似ている２人は互いを意識しあう。
小学生？位の頃に両親に先立たれての施設育ち。”将来的に妹を養う”という目標の為に自身の事を切り詰めていた百合の下着は”３８０円”。
３ ８ ０ 円 の 底 力 を 見 ま し た ！
いや、実際のとこ、実感しました。確かに”高額な下着”って凝ってたり魅力的な要素は多いと思ってましたが、ヒトと同じで”大事なのは中身”だと。
２人の間に”問題”は残されたままではあったが、確実に２人は歩み寄り触れ合う所まで近付いて・・・。
百合が何故、妹を優先するのか？尽くすのか？
傍目には”姉妹愛”や”家族愛”の枠には納まってない。それでも”恋人同士”のような愛情のそれとも違う。”行き過ぎた自己犠牲”のようなモノを兼ねてから感じてた巴だったが、そのキッカケとなった事にまでは手が届かないままだった。
妹（桃）を歪め、百合が自身の幸せ以上に桃の幸せの為に尽くすことになった。そう考えるようになった”過去”が明らかになる。
その根は深く、その”過去”の段階で”百合の心が欠いてしまっている”ことが分かる。
一度、書いたモノを消してみました。
それは「僕が天使になった理由」そのものの”まとめ”になっちゃうような感じだったので、あとに取っておきます。具体的には”幼馴染√”か”アイネ（トゥルー）√”の時にでもって感じです。
ただ、百合の健気さは良かったです。背負ってきたものの大きさとか、年上らしい雰囲気とか。このゲーム全般を通して思ったんですが、巴とヒロインｓの噛合い方はすごい整合性を感じました。
”整合性”って言葉を使うと、この物語の良さに水を差してしまうような気がしてしまうので適切な表現が出せない乏しいボキャブラリが憎いです。。。(´･ω･`)
