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キューピッド≒エンジェル
空から降って来た、ちょっぴりポンコツな”天使”はギターで仕事をすると言いました。
恋に悩み、後一歩を踏み出せない人の為の”歌”を歌い、影ならが応援し、その”一歩”を後押しする。それが”天使の仕事”。
決して切れない”運命の赤い糸”。その弦を張ったギターなのに、墜落後に発見した時には１本を残して弦は切れてしまっていた。
残された”１本の赤い糸”で”歌”は歌えないけれど、レトロスタイルの”天使の仕事”である”恋のキューピット”はまだ可能。しかしへっぽこ天使のアイネは”弓矢”が壊滅的に下手くそで、弓道巧者の巴にアイネは目をつける。
「僕は”天使”なんて信じないし、”恋”がそんなに素晴らしいものだとは思えない。時に”恋”が人を不幸にすることもある」
そう言って巴は協力を拒否する。
奈留子の言うこの台詞は「カラーゾフの兄弟」の引用なのかな？
「神が実在するなら、何故この世には”不幸”があるのか？」みたいなヤツ。
時を同じくして、”恋に悩む少女”が居た。
以前から親しくしていて、同じ部活。今まで通りの日々がこれからも続いていけば、いつかどこかで気持ちが交わるところがあるんじゃないか？と期待していた。
しかし、そんな日々は好きな男の子の転校の話で”何もしなければ必ず潰えてしまう”モノになった。
「告白しよう」そう決意はしたものの、なかなか踏ん切りが着かないまま日々が過ぎていく。
残り時間が少なくなる中、”彼には自分ではない好きな誰かが居る”ことを知ってしまう。
少なからず、２人のことに関わってしまっていた巴はアイネの説得で”天使代行”をすることに。
欠けてしまった”好きな人への想い”を取り戻した少女は別れの日に走り出す。
想いが通じるか通じないかに関わらず、別れは避けられない。
”欠けた心”を取り戻しても気持ちが伝わるかも分からない。
それでも伝えることで”一歩”進むことは出来る。その為に”天使”は在る。
そんな天使の”代行業”をすることになってしまった巴とその仲間。そして恋に悩む何組もの男女。
そんなお話。
すごく甘酸っぱく、誰にでも少なからず経験のあることをテーマにしています。
中にはかなり重く、そして想いが報われることで”恋”と同じくらい大切な何かを失ってしまう人も居て、かなり精神的にきつい部分もあったりします。
正直、”豆腐メンタル”な俺には面白くもあり、胸を掻き毟るほどキツい場面もチラホラありますｗ
それでもまぁ、やりたかったタイトルだし、割と好きなテーマだったり、中には強く思い当たるシナリオもあったりするんで頑張って書いていこうかな。そんな風に思います。
